介護福祉士は、心身に障がいを持っている方や高齢者の方に対して食事や入浴などの介助を行う仕事です。身体介護のほかにも、日々の暮らしのサポートや、相談にのったり、助言をすることも仕事内容に含まれます。
介護福祉士になるには、介護福祉士国家試験に合格し資格を取得する必要があります。平成28年度の試験からは受験資格として実務者研修の修了が義務付けられました。
実務者研修では現場で働く際に必要になる知識と技術として、医療行為の基礎知識や制度を学びます。研修で修了する必要がある科目は持っている資格で異なります。また、たん吸引などの知識や実際の現場で役立つ視点を学べるので、この研修を修了することを奨励する会社も多いようです。
次に介護福祉士の具体的な仕事内容ですが、まず身体介護にはベッドから起き上がるための介助や、入浴・排泄・着替え・食事・歩行の補助などがあります。毎日の暮らしに必要な動作を一人で行うのが難しい方を補助し、支えることが中心になります。
暮らしのサポートについては、食事の準備や掃除、洗濯、買い物など、家事の援助を行います。利用者やそのご家族に合わせた援助を行うことが重要になってきます。
介護を受ける本人やそのご家族から相談を受けたり、助言をすることも仕事の一つです。介護に使う道具や食事メニュー、適切な介助方法などの知識や、様々な悩みに寄り添って答えるための勉強も必要になります。
介護福祉士は介護が必要な方やご家族の心に寄り添いサポートする仕事です。そのためには日々勉強を怠らず、望まれた仕事を心をこめてこなしていくことが大切です。